ゴッホ展「孤高の画家の原風景」

長蛇の列、待つこと45分。チケット代ご馳走になる。
毛糸玉を色彩見本にしていたゴッホは初めて知った。どうも狂気で激しい生い立ちばかりドラマチックに取り立たされる彼ですが、キチンと画家として研究をしていたのが彼がコレクションした浮世絵と、その模写からも解る。
GOGHの手書きの文字のなんと繊細なこと!大胆な作品も同じ黄色だけでは無く様々な黄色が繊細に描きわけてあるのだから当然か。
アルル時代の作品が最も人気で、びっしり黒山の人だかり。印刷物でないゴッホは盛り上がった筆跡を間近で目の当たりにせねばと、前にせり出すと、隣には何処かで会った様な風貌のオッサンが同じく顔を近付ける。高校のとき油絵を指導してくれた恩師はゴッホが大好きで、今思うと大変ゴッホに似ていた。
私は比較的初期の*1『古靴』の作品等が好き。ゴッホは同時代の画家に比べて、デッサン力は無骨な印象があるけれど、どんな卓越した写実描写の得意な画家の作品よりも、なんとも生々しい生命力が溢れて感じられる。
http://www.tokyo-np.co.jp/event/gogh/