新井淳一 進化する布

友人の大学時代の恩師だそう。一度高崎市美術館でも観ています。
金と銀の布の展示は素材や加工を変えて展示してあり、さながら抽象彫刻の様でした。
オパール加工』という二つの素材違いで織った布を薬品につけると、どちらか片方の糸が溶けて、オパール状に透けている布の暖簾を潜ると、眩い金色の布が壁一面に。格子状にプリーツのタックが入って神々しい瞬きで圧倒される。
電磁波エプロンに使用される最新の生地を圧縮した金銀の布は、ずしりと重そうなのだが触るとレースみたいに軽やか。シワが花柄にも見える。天井から垂れる銀のオパール加工の生地はオーロラみたい。
特殊な最新技術を使用しつつ、自然界の表情に似たそれらに包み込まれた感覚が残る。
http://www.mmag.gsn.ed.jp/kikaku.htm