志村ふくみ

国語の教科書で『桜の木の枝から、桜色の染料をとる。』というのを覚えている。中一の一番最初の単元だった。花よりもその幹の中に花色の元が潜んでいることに感銘した随筆だった。それは大岡信が志村ふくみさんのことについて書いたものということが今回の展示で判明した。織りで表現される格子模様は多様で繊細な色使いにより、一枚の布に深い空間を感じさせる。海の青や空の青と同じ気持ちにさせてくれる一枚の着物だった。最高。
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