プライスコレクション「若冲と江戸絵画」展@東京国立博物館平成館
■伊藤若冲のスゴイところ
鳥獣花木図屏風*1(升目画・色彩重視)と鶴図連作(鶴を実際に飼っていたそう、筆裁きと墨の濃淡で、洗練された写実表現)のような作品が同時に制作されているところ!
- 鳥獣花木図屏風は升目画という手法で描かれている。近くでみると小さな升目の中に異なった色彩が施してあり、平坦な画面に見えない。『ドット絵だよな』なんて声もあったが、角は滑らか。アンチシェアリング。曲線は□の中に線で描かれている。印象派の点描画法とは目的が違い、恐らく大画面に下絵を書き写す際に升目が有効だったのでは?ないだろーか?
- 毛筆という道具は躊躇いを消すのか。余分の無い、筆さばきがリズミカルなモノクロの掛け軸は若冲が飼っていたという鶴が写実でありながら墨の濃淡も豊かに装飾的に描かれていた。
■昨今の若冲ブームの源流は?
- 鳥獣花木図屏風は紀里谷和明氏が撮った宇田多ヒカルのSAKURAドロップスPVにも登場しいてるが