レオノール・フィニ展::若桑みどり:::『美術とジェンダー』
フィニってビョークっぽい。ね。⇒
http://www.mmag.gsn.ed.jp/fini.htm
http://www.bunkamura.co.jp/museum/event/fini/index.html
http://www.japandesign.ne.jp/HTM/REPORT/art_review/17/
Leonor Fini
- 男性による女性支配を否定し、隠蔽、抑圧された性の発露として「芸術」を有効な領域とするフィニーの作品に出てくる女には良心的な母性は感じられない。長い髪も鬣の様に荒々しくたなびく。
レズは女性蔑視と表裏一体だと思うので嫌悪するが、ホモであった友人ジョルジュ・バタイユの肖像画のやさしい表情には、フィニが性別だけでは捉えられない人間の個性を重要視していたのが感じられた。
- 私自身、物凄く感覚的に絵を見る人らしく、黙して多くを語らせようとする彼女の作品は好みではないのですが、女の子だけの親密な世界*1を描いた『列車シリーズ』の明るい色調には涙が出る眩しさを覚えた。
- 若桑みどりさん*2は、中世西洋名画を「パンチラ」「レイプ」「ミスコン」の現代語で切りっ倒す。
↓も闘争の的でした。小雪はやらされただけだー!
http://panasonic.jp/viera/gallery/cm/index.html
中島らもだって『中島らもの明るい悩み相談室 (朝日文芸文庫)』で“名画をいやらしい視点で観る父に困惑する娘”に対して、平然と『それでいいのだ。』とサンドロ・ボッティチェリ“ビーナス誕生”を例にとって回答していたなあ。メディチ家のラーメン屋におけるクラリオンガールポスターですからねー。⇒
Constantin jerensky,Leonor Fini,Lausanne1968*3
『私はこの上なく反社会的な人間で、魔女として自然と結合しているのです。私は無差別といってよいほどの徹底した差別のない性の味方です。』
澁澤龍彦*4:訳
*1:と、いえばこれでしょうか?⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒
*2:現代社会では資本持ってる人が絶対で、雇われ先の私立大学で顔色うかがってるって話だったんですが、副学園長が実兄。
今回の自民党の「女性刺客」落下傘戦術もにも「男の好きな女性議員は女は嫌い。』ってました。確かにねー地道な行動を無にする行為は社会不審の元だよなー。
2005-08-15
http://diary.jp.aol.com/applet/uvsmfn2xc/20050917/archive
*3:
*4:この表紙は澁澤龍彦自作だそう。戦後日本のエロティズムの牽引者でしょー。
石岡瑛子さんって日本のフィニ的仕事なのかもしれない。
先人のおかげで性別忘れるかんじで女してます。