レオノール・フィニ展::若桑みどり:::『美術とジェンダー』

美術館の夕陽

フィニってビョークっぽい。ね。⇒

http://www.mmag.gsn.ed.jp/fini.htm
http://www.bunkamura.co.jp/museum/event/fini/index.html
http://www.japandesign.ne.jp/HTM/REPORT/art_review/17/
Leonor Fini

  • ジェンダーって70年代から発生した言葉だそうです。
    フィニ自身はレズビアンだったそうですが、キラビヤカな衣装を身にまとい自作の映画制作が出来たりと、経済的に男の人に配偶されなくても生活できた様子です。
  • 男性による女性支配を否定し、隠蔽、抑圧された性の発露としてErotism: Death and Sensuality「芸術」を有効な領域とするフィニーの作品に出てくる女には良心的な母性は感じられない。長い髪も鬣の様に荒々しくたなびく。
    レズは女性蔑視と表裏一体だと思うので嫌悪するが、ホモであった友人ジョルジュ・バタイユ肖像画のやさしい表情には、フィニが性別だけでは捉えられない人間の個性を重要視していたのが感じられた。
  • 私自身、物凄く感覚的に絵を見る人らしく、黙して多くを語らせようとする彼女の作品は好みではないのですが、女の子だけの親密な世界*1を描いた『列車シリーズ』の明るい色調には涙が出る眩しさを覚えた。

Constantin jerensky,Leonor Fini,Lausanne1968*3
『私はこの上なく反社会的な人間で、魔女として自然と結合しているのです。私は無差別といってよいほどの徹底した差別のない性の味方です。』
澁澤龍彦*4:訳ヴァージン・スーサイズ [DVD]

*1:と、いえばこれでしょうか?⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒

*2:現代社会では資本持ってる人が絶対で、雇われ先の私立大学で顔色うかがってるって話だったんですが、副学園長が実兄。
今回の自民党の「女性刺客」落下傘戦術もにも「男の好きな女性議員は女は嫌い。』ってました。確かにねー地道な行動を無にする行為は社会不審の元だよなー。
2005-08-15
http://diary.jp.aol.com/applet/uvsmfn2xc/20050917/archive

*3:澁澤龍彦翻訳全集〈14〉 ハンス・ベルメール,レオノール・フィニー,超男性,魔術 他

*4:この表紙は澁澤龍彦自作だそう。戦後日本のエロティズムの牽引者でしょー。
石岡瑛子 ggg Books 68(スリージーブックス 世界のグラフィックデザインシリーズ68)石岡瑛子さんって日本のフィニ的仕事なのかもしれない。
先人のおかげで性別忘れるかんじで女してます。