柄本明「小さな家と五人の紳士」「煙草の害について」@笠懸野文化ホール*4

煙草の害について

あれは…何十年前だあろおか。『ふぞろいの林檎たちⅢ』で石原真理子の旦那役の柄本さん*1のねっちょり演技にシビレ、下北沢ザ・スズナリだか本多劇場だかにこのお芝居を観にいったのだか。
干支一回り以上してチケットもらって再び観ハベルことになりました。

舞台セットのグレード上がってた。
その昔、観たときは。初めて行った小劇場で、演劇筋風情の男性の演技の様な大爆笑が記憶の片隅に残っていますが。劇団東京乾電池・創立30周年記念公演DVD 「夏の夜の夢」
今回は、ふつうのおばちゃん*2演技以上の大爆笑に引くほどびっくりしました。注:以下ネタバレ有

  • 小さな家と五人の紳士
    しかもおばちゃん達、柄本さん扮するサザエさんルックの女性が首輪を付けて引き連れている『母』なる女性役がドツかれ!虐げられるたびに、死ぬほど爆笑する!!成人した娘を連れたお母さんが『母』への冒涜で大爆笑って、そっちの方が余程興味深い。
    お芝居って、特に小劇場系のって、不条理さ、シュールさが笑いのポイントですね。石に繋がれたペットをミミズとしたり。
    ・・・・思うに舞台セットに規制があったためのこれらの設定であろうと。今、気が付きました!
    (タブーを)笑い飛ばせ&(逆境を)笑うしかないスピリットが魅力の根底か?。

劇団東京乾電池・創立30周年記念公演DVD 「長屋紳士録」

  • 煙草の害について
    チェーホフ原作。ボードビル(歌って踊る喜劇)劇だそですが。
    駄洒落台詞が立て続けに、時に脱糞だ〜の下ネタがスパイスに。教授の妻に尻に敷かれる怒りが滑稽に語られておりました。
  • 後説(アンコール)
    私、その昔コレを観にいったとき、そのまんまに
    たばこの害についてんなのとかhttp://www.ube-c.ac.jp/groups/info/seikatu/hokenshitu/tabaco.htmlなのを期待していたらしく、いつしか、寝てしまったんであります。
    アンコールで『おもしろくなかったという人もいると思いますが…』と『中には”時間を返せ!”なんていう人もいますが、時間は返せません!まあ幸いなのは、私たちが他人ということです。他人という関係だけが世界を平和にします!』と。切に力説しておりました。
    そのアンコールが本音でいちばん私的に面白かった。そこだけは素で笑えた。

*1:わああ!びっくり、柄本明、あたしの中学とき好きだった子と同じ誕生日!

*2:いや!元笑い屋かも!:デイリーポータルZ: 何を見ても笑える笑い屋さん