で。作品はというと⇒ミニマル・アートの洗礼を受けた日本人。

ドナルド・ジャットの名前が何度か出てくるのですが、ジャットが私が尊敬する所は『発注芸術の祖』としてです。クリストなんかもそうですが、彼らは手で作品を作らない。村上隆さんも中国の工場で作らせてましたが、そうすることによって、芸術で仕事を得る人が増える訳です。アートが何かは置いといて、アートで失業者が救える訳です。
ミニマル・アートに関して暴力的に纏めれば、70-80年代の美術界を席捲した、最小単位の反復増幅が世界を構築するというルールに基づいた抽象芸術でして。
代表作家にマーク・ロスコー。ドナルド・ジャット…
もうその影響を受けているのが一目瞭然作品でした。陳列棚に収まった作品は、ダダのマルチプルをも連想させます。良い意味含めて。印象派が日本の浮世絵に影響を受けていた事は広く知れ渡ったことですが、同じ程消化されているか?琳派の影響下にあるかどうかは後の人の仕事でしょう。
しかし、他の人が何て言ったって、これはこの時代を美術作家として生き続けた人の証拠であると思う。つべこべ言わすモノをビシッと見せて頂きました。あ。作品解説はしていたな*1福田篤夫さんの作品は油絵の具の顔料抜きを塗った作品で時と共に作品も変質していく作品とのこと。
子連れ+難しい事は嫌、な友も居て会場の沢山の人でゆっくりはできなかったけれど、私は自分を構成する細胞を拡大して見せつけられたかの様なこの手の作品がある空間にぽっつりいるのがたまにはいいが、友人の2歳足らずな子供はかなり魅力的でした。Mark Rothko: Works on Paper

*1:直に指導されていないのですが、高校時代の予備校講師で、友人なんかはとても恩師だったりする。とおおおってもCOOLな印象だったのですが、今回の座談会でギャクる温和さに吃驚